5/25(土)瀬戸将棋まつり

藤井七段の地元、瀬戸市市制施行90周年を記念して開催された将棋イベント。
その中で行われた公開対局です。

先手藤井七段 後手木村九段
129手迄で藤井七段の勝利。
藤井七段おめでとうございます。
木村九段お疲れ様でした。

藤井七段が対局前の意気込みを聞かれて、「木村九段は受けの名手として知られているので、自分は鋭い攻めをお見せできればと思います」と明るく宣言するように話すと、解説の井上九段の眉毛がぴくりと上がり、(おっ、これは楽しみやねぇ)といった表情をして始まったこの日の対局。
受けの達人木村九段を相手に気持ちよく攻めの将棋が出来たのでしょうか、木村九段曰く"匠な"将棋で快勝となったようでした。

木村九段、投了直後はさすがに悔しそうでしたが大盤の前での感想戦では「藤井さんの良いところが見られて良かったのか、負けて悔しいのかわかりませんけれども」と恥ずかしそうな笑顔で話されていたのが印象的でした。

さて本日、日曜日は藤井七段にとって6日振りのお休みですね。
どうぞ疲れをとり、来週からの対局に備えて下さい。まずは対都成五段戦、6度目の対局はどのような戦いとなるでしょうか、楽しみに応援したいと思います。

余談
藤井七段は回を重ねるごとにスピーチが上手くなっていきますね。
観客の方へ来てくださったことの感謝に始まり、明日も引き続き楽しんでくださいと翌日の案内をするなど配慮の言葉があって、『棋才 平成の歩』の時も思いましたが、視点がお招きする側に立っていて本当に十代の高校生とは思えないほどです。
今回もそうでしたが、日頃のインタビューでも「いい将棋を"お見せしたい"」と話されていて、観客があってのプロ棋士であるとことを強く認識されていらっしゃるのだなとその言葉を聞くたびに思います。
大らかに、伸びやかに、大いなる棋士への道を歩んでいってほしいなと思います。
藤井七段は本当に将棋界の宝ですね。