新年

 明けましておめでとうございます。

 あっという間に年が明けてしまいました。
筆不精している間にも数々の喜ばしい出来事がありました。

・王位就位式(黒紋付羽織袴がよく似合っていました。こんなに似合うのは表情や物腰が落ち着いているからでしょうか。)

・200勝達成!(100勝達成はついこの間のように思ったけれど…と思ったら、本当についこの間の2018年12月でした…!)

銀河戦優勝!(将棋宇宙にひそかに銀河が誕生していました。放送までにタイムラグがあるのでどうしてもそんなふうに思ってしまいます…。)

サントリー食品インターナショナル(株)、(株)不二家との広告契約の発表(CM出演等もあったりするのでしょうか!?共演のお相手は本木雅弘さん?トミー・リー・ジョーンズさん?)

AMDのリサ・スーCEOからお祝いのお手紙を拝領の記事(いつか対談なども出来る機会があるといいですね。その分野の世界的な第一人者がお祝いの手紙を下さったというのも、きっと藤井ニ冠の築いてきた実績とその素朴で純粋な人柄ゆえですよね。)

NHK東海テレビでの特集番組の放送(音声入りの初見の映像もありました。活発な少年だったことが伺えるファンにとっては嬉しい貴重な映像でした。)

・年末年始における数々のインタビューと著名人との対談(囲碁の芝野ニ冠との対談が産経新聞朝日新聞とでありました。その世界においては同じような立場のお二人、このご縁を大切にしたいですね。)

 さてさて、年明け初対局は明日ですね。
相手は中村九段です。
和服で対局に臨まれるそうです。
年明けの初対局ということもあるでしょうが、この対局への意気込みを感じますね。
 久々の藤井ニ冠の対局、楽しみながら見たいと思います!

2020年10月の対局

2020年10月1日(木)
 瀬戸市で『藤井二冠お祝い花火』が企画され約200発もの花火が打ち上げられました。
YouTubeで拝見しましたが美しい花火の数々でした。藤井二冠のおかげで素晴らしい花火を鑑賞することが出来ました。
 「まだまだ大変な時ですが、多くの人の気持ちが上向きになるといいなと思っています」。
新聞記事に載っていた藤井二冠のコメントです。
棋士としてのいつもの固いコメントではなく、瀬戸の藤井さん家の聡太君といった感じのコメントで読みながら藤井二冠の柔らかな表情が思い浮かびました。
 不要な推測ですが藤井二冠はこのお話しが来た時、ありがたく思いつつも一旦は断ったんじゃないだろうかというような気がしました。
表にでることを可能な範囲で避けてきたであろう藤井二冠のこれまでを見ているとそんな気がしました。それでもきっと娯楽から遠のいている市井の民の為にも、また使命感を持って日々業務にあたられている医療従事者の方々の為にも花火を打ち上げて皆の気持ちを明るくしたいといったような説得があって藤井二冠はその意を酌み、今回の打ち上げ花火の企画に応じられたのではないだろうかと思われました。

 藤井二冠や企画された関係者の方々また藤井二冠の近くにいて盛り上げて下さる瀬戸市の皆様に感謝申し上げます。

2020年10月5日(月)
第70期王将戦挑戦者決定リーグ2回戦
先手豊島竜王 後手藤井二冠
171手にて藤井二冠の投了

 熱く渦巻くマグマは噴火口に到達する前に、山肌の薄くなっている所から噴出してしまった感じでしょうか。

 藤井二冠と豊島竜王が初めて盤を挟んだのは2014年12月、藤井二冠が小学六年生の12歳そして豊島七段(当時)が24歳の時だったそうです。対局は豊島七段の勝ち。
その日の豊島七段との対局が12歳の少年の心に強い印象を残したのは想像に難くありません。
12歳の聡太少年にとって24歳のプロ棋士豊島七段はとても大きく感じられたことでしょう。
けれど18歳と30歳の差はその頃と同じではありません。
きっと近い将来、12歳の少年の心に刻まれた記憶を塗り替える日が、乗り越える日が来ることを信じています。
その日を楽しみに待ちたいと思います。

 さて21日(水)は順位戦ですね。
対局相手は村山七段です。
前回の対局は叡王戦、戦型は先手村山七段の角換わりでした。今回はどんな作戦を準備されているでしょうか。
藤井二冠の久々の対局!
いつも通り楽しみながら応援したいと思います。

2020年9月の対局

2020年9月9日(水)
第79期順位戦B級2組4回戦
先手谷川九段 後手藤井二冠
76手までで藤井二冠の勝利。

2020年9月12日(土)
第41回将棋日本シリーズJTプロ公式戦2回戦
先手藤井二冠 後手豊島竜王
108手にて藤井二冠の投了。

2020年9月22日(火)
第70期王将戦挑戦者決定リーグ1回戦
先手藤井二冠 後手羽生九段
80手にて藤井二冠の投了。

 9月に入っての初めての対局は順位戦でした。
タイトル保持者となってからは初めての谷川九段との対局でした。
谷川九段は対局開始よりも大分早くに対局室に入られ下座に着座されたそうです。年若いタイトル保持者を上座下座で煩わせまいとする心遣いのように思われました。
 永世資格保持者としては現役最年長の谷川九段が下座に着かれたからには、この先もう誰も上座下座で茶々を入れることの出来る人はいないでしょう。
谷川九段の心遣いはファンとしてありがたく思われました。

 豊島竜王、羽生九段との対局は横歩取りの対局でした。
羽生九段が横歩取りの戦型を選択したのは豊島竜王との対局を見てそうしたのではないかというコメントを見ました。
にわかの観る将でよくは知らないのですが、羽生九段の対局はこれまでずっと相手の戦型を受けてのものだったそうです。その羽生九段が自ら戦型を選んで対局に臨んだというのは特筆すべきことのように思われました。
 つまらないプライドなど羽生九段にはないのだと思われます。ただあるのは面白い将棋を指したい、将棋の可能性を感じる将棋を指したい、という思いだけなのではないしょうか。
藤井二冠とそういった対局が出来るのは、横歩取りだと思われたのでしょう。
 百戦錬磨の獅子が用意の戦型で戦いを臨み、若き獅子がそれを受けて立つ。
両者の対局には受け継がれる王者の系譜を見たように思われました。

2020年8月の対局

2020年8月4(火)5(水)
第61期王位戦七番勝負第3局
先手藤井棋聖 後手木村王位
149手までで藤井棋聖の勝利

2020年8月15日(土)※8月21(金)放送
第28期銀河戦決勝トーナメント1回戦
先手藤井棋聖 後手増田康宏  
藤井棋聖の勝利

2020年8月19(水)20(木)
第61期王位戦七番勝負第4局
先手木村王位 後手藤井棋聖
80手までで藤井棋聖の勝利

2020年8月22(土)
AbemaTVトーナメント決勝戦
チーム永瀬の勝利

 王位獲得おめでとうございます。
ハイライトはやはり王位戦第4局の封じ手でしょうか。
 87同飛車成。
まだ一日目の終わり、戦いの半ばで飛車を切るというこの驚愕の一手の凄さについてはあらゆる記事、解説で語られていましたね。
考慮時間は36分だったそうですが、わずか36分でこの決断が出来るというのは、藤井棋聖の読みの速さ深さと盤上における気性を物語っているように思われます。
 またこの一手と同様に格好良かったのが藤井棋聖の落ち着いた所作と佇まいでした。
封じ手を決断した時刻は、定刻の18時を20分近く過ぎていたようです。
立会人も揃い緊張した空気が流れているであろう中、焦ることなくしっかりと考え、落ち着いた所作で封じ手の儀式を行う姿は、本当に格好良く素敵でした。

改めてタイトル二冠獲得おめでとうございます!!

 さて今日は谷川九段との対局ですね。
谷川九段との順位戦という響きは、何か特別なものを感じさせますね。
 待ちに待った藤井二冠の久々の対局、楽しみながら応援したいと思います。

2020年7月の対局

7月1日  
第61期王位戦七番勝負第1局
先手藤井七段 後手木村王位

7月4日
第28期銀河戦本戦トーナメント10回戦 (放送日7/7)
手稲葉八段 後手藤井七段

7月4日
第28期銀河戦本戦トーナメント11回戦 (放送日7/8)
先手藤井七段 後手羽生九段

7月6日
第79期順位戦B級2組2回戦
先手藤井七段 後手橋本八段

7月9日   
第91期棋聖戦五番勝負第3局
先手藤井七段 後手渡辺三冠

7月13日
第61期王位戦七番勝負第2局
先手木村王位 後手藤井七段

7月16日   
第91期棋聖戦五番勝負第4局
先手渡辺三冠 後手藤井七段

7月18日  
第41回将棋日本シリーズJTプロ公式戦1回戦
先手藤井棋聖 後手菅井八段

7月24日  
第33期竜王戦決勝トーナメント3回戦
先手丸山九段 後手藤井棋聖
千日手成立
先手藤井棋聖 後手丸山九

7月29日  
第79期順位戦B級2組3回戦
先手藤井棋聖 後手鈴木九段

 初戴冠!
藤井新棋聖、タイトル獲得おめでとうございます。

 見事な戦いぶりでした。
6月から続くハードスケジュールの中、渡辺三冠を相手に五番勝負の三勝一敗という成績でのタイトル獲得は見事の一言につきます。

 また何より特筆すべきはその対局内容です。
対局相手の渡辺二冠を始めとして各媒体で解説して下さる方々の話から、ただの観る将の私にもその凄さを知る事が出来ました。
第二局で放たれた攻守の駒の概念を覆す5四金、3一銀の一手は常識にとらわれない藤井棋聖らしい素晴らしい一手でした。
 大きな舞台において自分らしさを出す、しかも出して勝つというのは並大抵の力量でできる事ではないように思われます。
全ては対局者であった渡辺二冠の言葉「凄い人が出て来た」の一言に尽きるでしょうか。

 さてもう今日は王位戦ですね。
藤井棋聖らしい将棋を指せますように、いつもと変わらず良い将棋となりますようにと願い、楽しみながら応援したいと思います。

お誕生日🎂

 藤井聡太棋聖、18歳のお誕生日おめでとうございます。

 成長、進歩、進化、覚醒…。
藤井棋聖の今をなんと表現したものでしょう。

 流動性知能というものがピークを迎えるのは18歳から25歳位の間と仰っていたでしょうか。
今まさにその時を迎えつつあるのですね。
伸びゆく姿を応援出来ることは、ファンとしてこの上なく幸せなことに思います。

 藤井棋聖の18歳のこれからが輝かしく、健康で充実した日々になりますようにと願っています。

2020年6月の対局

2020年06月02(火)
第91期 棋聖戦決勝トーナメント準決勝
先手藤井七段 後手佐藤天九段

2020年06月04(木)
第91期 棋聖戦挑戦者決定戦
先手永瀬二冠 後手藤井七段

2020年06月08(月)
第91期 棋聖戦五番勝負第1局
先手藤井七段 後手渡辺三冠

2020年06月10(水)
第68期 王座戦二次予選決勝
先手藤井七段 後手大橋六段

2020年06月13(土)
第61期 王位戦挑戦者決定リーグ白組5回戦
先手阿部健七段 後手藤井七段

2020年06月20(土)
第33期 竜王戦ランキング戦3組決勝
先手藤井七段 後手杉本八段

2020年06月23(火)
第61期 王位戦挑戦者決定戦
先手藤井七段 後手永瀬二冠

2020年06月25(木)
第79期 順位戦B級2組1回戦
先手佐々木七段 後手藤井七段

2020年06月28(日)
第91期 棋聖戦五番勝負第2局
先手渡辺三冠 後手藤井七段

 約2ヶ月のステイホームがあけ、対局が再開された6月は二局の挑戦者決定、番勝負を含む怒涛の対局ラッシュの月となりました。

ただただ強い…!
そして羽織袴姿が格好いい!

 藤井七段はステイホーム中、自分の将棋と向き合ったとインタビューで仰っていました。
実際どういう作業をされていたのでしょうか。
過去の対局をこれまでよりも、より深く振り返っていたのでしょうか。
いつの日か藤井七段が本を出版することがあったならぜひ書いて頂きたい事柄です。

 さて今日は木村王位との番勝負ですね。
何時もと変わらず良い将棋が指せますようにと願いながら応援しています!

余談
 番勝負の昼食で棋聖戦第二局の記録係の方が頼んだ鰻重が密かに話題になっていましたね。
(おそらく立会人の屋敷九段が勧めたのだろうと推測されていました)
比較して一局目の方の昼食もあげられていて、それはうどんでした。
もしかしたら対局者より高いものは頼めないと、遠慮されたのかなと思われました。
第一局目の藤井七段の昼食はカツカレー。
縁起を担ぐ意味で晴の舞台にふさわしい昼食ではあリます。
初めての番勝負でもあり普段と変わらない昼食を、また高校生らしい昼食を、と藤井七段も遠慮されたのかなと思います。
ですが記録係の方のことを考えるともう少し豪華な昼食を頼まないといけないのかなと思われました。
こういったことは経験しないとわからないものですよね。