3/27(水)第32期竜王戦4組ランキング戦

先手中田八段 後手藤井七段
110手迄で藤井七段の勝利。
藤井七段おめでとうございます。中田八段お疲れ様でした。

時間に追われる中、詰将棋日本一の藤井七段でなければ指せない勝負手62銀での勝利でした。
持駒一枚も余すことなく、足りない駒は作り出しての17手詰め。
この17手詰めは偶然の産物ではなく、意図して作り上げたものだろうと見られているようです。
藤井七段の頭脳に蓄積された幾万もの詰将棋の図形と類似するものが盤上に現れ、一手一手駒を配置し作り上げられていった17手詰だったのだろうかなと想像されました。

しかしながら、詰将棋の才能と同じ程、いやそれ以上に凄いと思うのは劣勢敗勢の中にあっても諦めない気持ちを保ち続けられるところです。
持って生まれたものなのか、培われたものなのか…。おそらくその両方なのでしょう、その姿は何度見ても本当に素晴らしいものです。

対局相手を輝かせ、プロ棋士さえ驚かせ、観る者を大いに楽しませる。
藤井将棋、堪能させていただきました。

余談
本局で唯一の気掛かりは瞼が少し腫れぼったく見えたところで、季節がら花粉症?の影響でしょうか。もしそうならお薬は集中力にも影響するでしょうし…。
年に一度のお楽しみ、詰将棋解答選手権には頭スッキリ挑めるといいですね。