2020年1月の対局

1月16(木)
第78期 順位戦C級1組8回戦
先手藤井七段 後手小林七段

1月19(日)
第13回朝日杯将棋オープン戦本戦トーナメント
1回戦
先手菅井七段 後手藤井七段
2回戦
先手藤井七段 後手斎藤七段

1月24(金)
第33期竜王戦ランキング戦3組1回戦
先手畠山八段 後手藤井七段

1月28(火)
第91期 棋聖戦二次予選決勝
先手藤井七段 後手澤田六段

1月31(金)
第46期棋王戦予選2回戦
先手藤井七段 後手今泉四段

 全局勝利、藤井七段おめでとうございます!

 1月の対局は後半に入って6局ありました。
中2日、4日、3日、2日。
毎日学校に通いながら遠方での対局は、若いとはいえ疲労は蓄積していったことでしょう。
特に31日は金曜日とあって疲れもピークだったのではないでしょうか。
それでも劣勢を覆しての勝利、本当に素晴らしかったです。

 記事やファンの声を読んでいると、藤井七段の構想が素晴らしい、という言葉をよく目にします。
構想というのは、作戦、組み立て、仕組みといったものでしょうか。
 この言葉を目にする時、師匠の杉本八段が"藤井将棋は立体的"と仰っていたことを思い出します。
そして藤井七段が少年のころ夢中になって遊んだという『キュボロ』という玩具を思い出します。

 立体構造を創造していく遊びは、きっと元々立体的な仕組みを面白がる脳を持っていたであろう聡太少年にとってその能力を表現する絶好の玩具だったのではないでしょうか。
 構想が素晴らしいと評される時、何時もその向こうに聡太少年と『キュボロ』が思い浮びます。
そして出会いの大切さを思います。

 体調を維持しこの連戦を乗り切ったこと、鼻声の事が幾度かあった昨年を思えば、本当に良かったなと思います。
 時節柄、念には念を入れ手洗いマスクを励行しどうぞこのまま良き体調を維持して対局に挑めますようにと願っています。

 さて4日は大事な順位戦ですね。
相手は高野六段。高野六段といえば藤井七段をフェラーリやベンツではなくジェット機と、実に秀逸な表現で将棋の門外漢にも棋士藤井聡太の凄さをわかりやすく伝えてくれた方ですね。
 初手合でしょうか。
どのような将棋となるのでしょうか、楽しみながら応援したいと思います。