11/19(火)第69期大阪王将杯王将戦挑戦者決定リーグ戦

先手藤井七段 後手広瀬竜王
126手にて藤井七段の投了。

藤井七段お疲れ様でした。
広瀬竜王おめでとうございます。

 戦型は矢倉。
 序盤から60手目までは藤井七段が有利に進めるも、一手の隙を見逃さなかった広瀬竜王に逆転を許す展開に。
しかし90手目を過ぎた辺りから藤井七段の怒濤の逆転劇の幕が上がり、ファンの熱量はもとより棋士の方々が検討を行う将棋会館控室も盛り上がりを見せたそうです。
そして最終盤、一分将棋となった藤井七段と広瀬竜王との戦いは一目には劇的な幕切れとなって終わりを迎えたのでした。
 小さな声ながらも顔を上げ対局後のインタビューに応える藤井七段の姿には、悔しさだけではなくその底に渦巻く赤く燃える"マグマ"が見られたように思われました。

 王将リーグ戦、藤井聡太"覚醒"の六番勝負。
存分に楽しませて頂きました。
 4勝2敗、リーグ残留という結果もさる事ながら、何より素晴らしかったのは歴戦のA級猛者達を相手にファンだけでなくプロ棋士である解説者たちをも唸らせるその対局内容でした。
 来期リーグ戦が、またこれからの対局が待ち遠しくなる、見事な若武者の闘いぶりでした。

 さて、明後日は大事な順位戦ですね。
相手は船江六段、前回の対局は一年半程前、後手で角換わりでした。
今回も後手番ですね。どんな戦いとなるのでしょうか。楽しみに応援したいと思います。

余談
 11/23(土)の『将棋の日in甲府』のイベント前日、同地で行われていた竜王戦の検討がおこなわれている控室を訪れた藤井七段の姿が映像に映っていました。
 藤井七段の表情には数日前の敗戦の影は微塵もなく、楽しそうに検討に加わっている姿が見られました。
 本当に将棋が好きなんだなと微笑ましくなるような笑顔の藤井七段は、見ているこちらも笑顔にしてくれるのでした。