12/17(火)第61期王位戦予選

先手藤井七段 後手出口四段
97手迄で藤井七段の勝利

藤井七段おめでとうございます。
出口四段お疲れ様でした。

 途中48手目迄は両者が対局した昨年の新人王戦決勝番勝負第二局と同じ進行、そして49手目迄は今年のAbemaTVトーナメントの藤井七段と増田六段との対局と同じ進行(奇しくも手数も同じ97手迄)だったようですね。
 様々な方の感想や解説等を拝見すると出口四段の50手目92角打、藤井七段の55手目93角打がそれぞれの構想の要となった手だったのでしょうか。
本局は解説の佐々木七段も絶賛する藤井七段の強さが表れた将棋だったようですね。

 感想戦では三段リーグを共に戦ったもの同士という気安さか、常よりも少しだけカジュアルな藤井七段が見られたように思いました。
長時間(1時間半程?)の感想戦は若者同士ならではという感じがして、なんだかいいですね。

 12月後半に入って藤井七段に関してのビッグニュースが二つ入って来ました。

 一つ目は聖火リレーの走者に選ばれたこと。
人生において聖火リレーを楽しみに待つ日が来るとは思ってもみませんでした。
県外に住む者としては、テレビ中継などを期待したいところです。
 将棋界からは佐藤会長、羽生九段、ステチェンスカ女流1級といった方々も選ばれていて、新国立競技場と将棋会館が近いといった地理的な縁もあったりするのかもしれませんが、何より将棋の人気復活の充実ぶりといったところが四人も選ばれた要因のような気がします。
 また、聖火の聖の字にふと村山聖九段を思い出したりもしたニュースでした。

 二つ目はゲームソフト監修のニュースです。
その名も『棋士藤井聡太の将棋トレーニング』。
褒めて育てる式のトレーニングはいいですね。
コツコツ続けているうちに強くなれそう気がして、いい大人ですが欲しくなってしまいました。
 そしてまた遠くない将来、「小さい頃、このゲームソフトで将棋に親しみました」というこのゲームソフトに育てられたプロ棋士が現れ、藤井七段と対局することがあるんじゃないかと想像して、ワクワクしたりもしました。

 さて明日は王位戦ですね。
相手は斎藤七段。過去を思い出すとファンとしては少し力が入ってしまうところです。
けれどきっと、今の藤井七段なら大丈夫と信じています。
明日も楽しみながら応援したいと思います!