2020年2月と3月の対局

2月29日
第91期棋聖戦決勝トーナメント1回戦
先手藤井七段 後手斎藤八段

3月03日
第78期 順位戦C級1組10回戦
先手真田八段 後手藤井七段

3月06日
第28期銀河戦本戦トーナメント8回戦 (放送日4/28)
森内九段戦

3月06日
第28期銀河戦本戦トーナメント9回戦 (放送日5/26)
郷田九段戦

3月09日
第46期棋王戦予選3回戦
先手藤井七段 後手出口四段

3月12日
第33期竜王戦ランキング戦3組2回戦
先手藤井七段 後手高橋九段

3月16日
第67期王座戦二次予選2回戦
先手阿部八段 後手藤井七段

3月20日
第61期王位戦挑戦者決定リーグ白組2回戦
先手上村五段 後手藤井七段

3月24日
第61期王位戦挑戦者決定リーグ白組4回戦
先手藤井七段 後手稲葉八段

3月31日
第91期棋聖戦決勝トーナメント2回戦
先手藤井七段 後手菅井八段
千日手指し直し局
先手菅井八段 後手藤井七段

 2月末から3月末でなんと8局(未放送分を含めると10局)!そして3年連続勝率8割以上達成!
藤井七段おめでとうございます。
ファンとしては嬉しい月でした。
行われた対局のどれもが藤井七段の強さや成長そして人間らしさを感じさせる素晴らしい対局でした。
 
 今回印象に残ったのは、稲葉八段戦の時の藤井七段の対局中の姿勢でしょうか。
 稲葉八段戦の終盤は評価値や解説、観戦する人達の言葉を見る限りかなり厳しい情勢だったようです。ですが藤井七段の盤に向かう姿には諦めた様子は全く見られませんでした。
それ故、きっと藤井七段には可能性のある勝ち筋が見えているんだと感じられて、不安にも諦めモードにもなることもなく観戦することが出来ました。

また王位リーグ戦の上村五段戦も印象深い対局でした。
 上村五段が対局後のツイートで「こちらが間違えていなければこの将棋はもっとどこまでも遠くへ行けた、」と仰っていました。
順位戦での高野六段の「ジェット機に乗って楽しく旅ができた」の言葉に続く名文句だなと思います。
 こういった本気で臨む対局者に対し、藤井七段も本気で相対するからこそ、素晴らしい将棋が生まれるのだなとあらためて思います。
 戦いに心躍らせ楽しませてくれることを藤井七段や対局する棋士の方々に感謝するばかりです。

 次局は千田七段との対局ですね。
前回は早指し戦で先後の影響が多少なりともあったかなと思いましたが、次局は持ち時間5時間の長時間戦です。
これまでの戦いぶりを観ていると先後どちらがきても大丈夫と思えます。
 千日手局後、中2日の対局は大変でしょうが充分に睡眠と栄養をとって脳と体力を回復し、対局に臨めるようにと願っています。
次局も楽しみながら応援したいと思います。

余談
王座戦感想戦の時、珍しく師匠の杉本八段と糸谷八段がいらっしゃっていました。
前回の対局の感想戦を観ていて、言葉使いが少しキツく感じられる方だなと思っていたので(きっと誰に対してもそういう方なのだと思いますが)、お二方がいらして下さったのはファンとしてとても心強くありがたく思われました。