7/23(火)第32期竜王戦決勝トーナメント

先手藤井七段 後手豊島名人
146手迄で藤井七段の投了。
藤井七段お疲れ様でした。
豊島名人おめでとうございます。

最後は即詰みとなった対局でした。
詰ませ方は他にもあったようですが、名人が一分将棋になるまで時間を使って読み選んだのは、合戦場の真ん中に敵将を引き出す詰ませ方でした。

表情ひとつ変えず手を指していく姿には、幾度もの勝ち戦負け戦を乗り越え、頂上に上り詰めた武将の強さと非情さを感じました。

戦いが終わり二人の胸に去来するものは何だったでしょうか。
想像するに藤井七段は悔しさ、豊島名人は喜びと安堵そして驚異的な速度で進化を遂げつつある若武者に対する称賛と警戒でしょうか。
あの詰まし方はその気持ちの裏返しのようにも思われました。
両者の前回対局は5/23の銀河戦
豊島名人は藤井七段の成長を誰よりも実感したのではないでしょうか。
両者の次回対局が楽しみです。

それにしても今回は負けて悔しい玉ですが、盤の真ん中に鎮座する玉は好むと好まざるとに関わらず勝っても負けても話題の中心になる藤井七段のようでもありますね。
あれから2週間、藤井七段に宿る玉はどのような仕上がりをみせているでしょうか。
明日は久々の藤井七段の対局です!
楽しみに応援したいと思います。