2/12(火)第69期大阪王将杯王将戦一次予選

先手藤井七段 後手池永四段
153手迄で藤井七段の勝利。
藤井七段おめでとうございます。池永四段お疲れさまでした。
“将棋は最後にミスをした方が負けるゲームだ”という言葉を聞きますが、この対局はまさにそんな対局だったのかもしれません。
両者ともに俯いた対局後の写真が、そのことを物語っているようにも思いました。

敗勢の終盤にやって来た万に一つのチャンスをしっかりとものにしたことや、また私は見る将で難しいことは(簡単なことも…)分かりませんが、ツイッター等々でのファンの感想を読んでいると疑問とされるような一手も後の一手に繋がる役割を果たしていたり、起死回生の初めとなる一手は前局の経験が生きているのではないかという言葉を目にすると、ああやっぱり藤井七段凄い…!と思えた対局でした。

対局後のインタビュー記事によると、次戦へ向けて“しっかり集中力を高めて臨みたい”と語っていたそうです。
明日行われる対局は舞台上での公開対局、室内対局とはガラリと雰囲気も違ったものになりますね。
対局する環境の変化が藤井七段の気持ちに良い変化をもたらしてくれることを望みます。
対戦する棋士の方々はそれぞれ妖怪の名前をつけたくなるような強者揃い、我らが天使藤井七段はどんな戦いを見せてくれるでしょうか。その戦う雄姿を応援したいと思います。

余談
今回、私は対局中継を見ることが出来なかったのですが、視聴していた方の感想を読むと解説の増田六段が藤井七段との感想戦について語っていたことが微笑ましく感じられました。
感想戦要らない発言をする増田六段ですが、こと藤井七段との感想戦においてはもしかしたらそうではないのかもしれませんね。
物言いが率直な増田六段は、気持ちも率直で素直な感じがして、それ故なんとも憎めず好感の持てる若者です。
いつか二人のW解説というものがあれば見てみたいですね。